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青汁の栄養素(βカロテン、αカロテン)

青汁の栄養素のひとつであるβカロテンとαカロテンはカロテノイドと呼ばれる動植物の赤や黄色といった色素の一種です。
体内に摂取されたβカロテン、αカロテンは、健康に関わる様々な働きをする大切な栄養素です。
今回は青汁の栄養素のβカロテンとαカロテンのについて詳しくお伝えします。

1.βカロテンの基本情報

まずは多くの青汁の原料に豊富に含まれているβカロテンについてお伝えします。
βカロテンは青汁に含まれる大切な栄養素です。
βカロテンは人間の身体の中では網膜を始め様々な部位に存在していますが、人間や動物は体内でβカロテンを作りだすことができません。
そのため青汁やニンジンなどβカロテンを豊富に含む食品から摂取する必要があります。

1-1.βカロテンの名前の由来

βカロテンはニンジンから発見された成分です。
そのためニンジンの英単語であるキャロット(Carrot)を元にカロテン(carotene)と名付けられました。
カロテンにはその構造の違いから、βカロテンとαカロテンに分けられます。

1-2.ビタミンAとして変換されるβカロテン

βカロテンは特殊な栄養素で、体内に摂取されると必要に応じてビタミンAに変換されて使用されます。
βカロテン同様、体内でビタミンAに変換される成分のことをプロビタミンAと呼びます。
プロビタミンAは約50種類ほど存在しています。
その中でもβカロテンはビタミンAとして変換される割合が高いことで知られています。
ビタミンAに変換されたβカロテンは、ビタミンAとしての作用をしてビタミンAとしての効果を発揮します。
さらにビタミンAにはビタミンB群やビタミンDなど他の栄養素の働きを高める作用があります。
他の栄養素が効果を十分に発揮するためにもβカロテンから変換されたビタミンAは必要な成分です。

1-3.βカロテンとしての働き

ビタミンAに変換されない分のβカロテンは、βカロテンとしての働きをします。
βカロテンには強力な抗酸化作用があります。
抗酸化作用はカロテノイドに共通する働きで、余剰に発生した活性酸素を除去して、身体を活性酸素の害から守ってくれます。
活性酸素は本来、体内で細菌やウィルスの撃退など、外部から侵入した人体に悪影響を及ぼすものを攻撃する大切な役割がありますが、ストレスや疲労の蓄積、大気汚染や紫外線のダメージなどを受けると余剰に発生してしまいます。
この余剰に発生した活性酸素は細胞も攻撃してしまうので、老化の促進や病気の誘発などを招いてしまいます。
青汁に含まれるβカロテンの力で活性酸素が除去されると、身体は活性酸素が原因の病気から守られ健康を維持し、老化の進行を遅くすることができるのです。

2.青汁の原料に含まれているβカロテンの量

青汁の代表的な原料に含まれるβカロテンの量は、各原料100g中で計算をすると、ケールに含まれているβカロテンが約2900μg、大麦若葉に含まれているβカロテンが約3800μg、明日葉に含まれているβカロテンが約5300μgです。
因みにキャベツ100g中に含まれているβカロテンの量は100μgにも満たないので、代表的な青汁の原料に含まれているβカロテンの含有量の多さが分かります。
これらの含有量は産地や収穫時期などで変化しますが、青汁に多くのβカロテンが含まれていることには変わりません。
青汁はβカロテンの補給に適した飲み物といえます。

3.αカロテンの基礎情報

続いてαカロテンについてお伝えします。
αカロテンはβカロテンと同様に、体内で一部がビタミンAに変換されて使用されます。
また、αカロテン自体にもβカロテンと同様に抗酸化作用があり、余剰に発生した活性酸素の害から細胞を守ります。
ただし、ビタミンAに変換された後の効果はβカロテンもαカロテンも同じですが、カロテンとしてのαカロテンの抗酸化作用などの効果はβカロテンよりも低いといわれています。
しかし最近の研究でガンを予防する抗ガン作用はαカロテンの方が高いとする報告もあります。
αカロテンの効果はβカロテンと一緒に摂取することで高まるという研究報告もあるので、αカロテンはβカロテンも含んでいるケールの青汁やニンジンなどから摂取することが良いでしょう。

4.βカロテンとαカロテンの違い

βカロテンとαカロテンの違いは、その分子構造の違いにあります。
βカロテンは構造上、その両末端にβ環がありますが、αカロテンは片方の末端がβ環、もう片方の末端はδ環という構造をしています。
その構造の違いがβカロテンとαカロテンのそれぞれの効果の程度の違いを生みだしていると考えられています。
ただし、αカロテンもβカロテンもビタミンAに変換された後はビタミンAとして同じ構造をもつようになります。

5.青汁の原料に含まれているαカロテンの量

αカロテンはβカロテンに比べて青汁の原料に含まれている含有量が少ない栄養素です。
代表的な青汁の原料であるケール、大麦若葉、明日葉の各原料100g中にはβカロテンがケールに約10000μg、大麦若葉には約8000μg、明日葉には約5300μg含まれていることに対して、αカロテンはケールに約24μg、大麦若葉に約13μg明日葉には含まれていないというデータがあり、圧倒的にβカロテンの方が多く含まれていることが分かります。
青汁の原料の中で比較的αカロテンが多く含まれている原料はゴーヤです。
ゴーヤにはゴーヤの実100g中に約94μgのαカロテンが含まれており、他の青汁の原料より多めに含まれていますが、それでも豊富に含まれているとはいえません。
しかし、βカロテンとαカロテンの働きは似たようなものなので、αカロテンの含有量が少なくても、βカロテンの含有量が多いケールなどから作られた青汁を飲めばαカロテンが豊富に含まれているニンジンなどと同じような効果が期待できます。

6.βカロテン、αカロテンの一日の摂取量目安

βカロテン、αカロテンの一日の摂取量目安や推奨される摂取量は、まだ正確には判明していません。
しかし、野菜の一日の摂取量目安である350g以内の野菜の摂取量でしたら過剰摂取になる心配はないといえます。
ただし、βカロテンやαカロテンを大量に摂取すると指先が黄色く変色することがあります。
この症状は一時的なもので、βカロテン、αカロテンの大量摂取を止めればすぐに消える症状です。
現代人の多くは野菜不足の傾向にあるので、野菜や青汁から積極的にβカロテン、αカロテンを摂取することが理想といえるでしょう。

7.βカロテンと同じような働きをするαカロテン

βカロテンとαカロテンは体内で同じような働きをするので、βカロテンが豊富に含まれている青汁を飲むことでαカロテンが少量、または含まれていなくても問題ないといえるでしょう。
βカロテン、αカロテンは共に抗酸化作用を発揮して活性酸素の害から身体を守る他、ビタミンAに変換されてビタミンAとしての効果を発揮します。

8.βカロテン、αカロテンの効果

青汁に含まれるβカロテン、αカロテンや、βカロテン、αカロテンが変換されて作られるビタミンAには様々な健康、美容効果があります。
この章ではそれらの効果について詳しくお伝えします。

8-1.黄斑変性症の予防効果

黄斑変性症とは、目の網膜にある黄斑部という組織に異常が現れる病気のことで、最悪失明の可能性がある病気です。
βカロテン、αカロテンの抗酸化作用は亜鉛などの他の成分の作用と共に網膜の健康を維持し、黄斑変性症を予防する効果があります。

8-2.視覚機能の改善効果

βカロテン、αカロテンが変換されることで生産されるビタミンAには視力を改善する効果があります。
ビタミンAは目の光を感じる機能に働きかけるので、特に夜盲症に有効です。

8-3.粘膜を正常な状態に保つ効果

ビタミンAは粘膜を健康に、丈夫にする働きがあります。
ビタミンAが十分に機能することで口や鼻の内部、のどや胃腸などの粘膜の健康が保たれます。
粘膜が弱くなると病原菌に対する抵抗力も弱まるので、青汁などビタミンAの元となるβカロテンやαカロテンが豊富な食品を摂取することで粘膜の健康を維持するようにしましょう。

8-4.身体の成長促進効果

ビタミンAには身体の成長促進効果や、丈夫な骨の形成を助ける作用があります。
特に成長期の子供や青年には必要な成分で、ビタミンAが不足すると十分な身体の発育が遅れることもあります。
成長期の子供や青年は、ビタミンAの元となるβカロテンやαカロテンを青汁やニンジンなどから積極的に補給すると良いでしょう。

8-5.美肌を維持する効果

ビタミンAには皮膚の代謝を高めて肌を美しく保つ効果があります。
美肌を維持するにはビタミンAの元となるβカロテンやαカロテンを含む青汁などの食品の摂取が必要です。
積極的にβカロテン、αカロテンを摂取して、美肌を維持しましょう。

8-6.ガンの抑制効果

ガンの発生の原因のひとつが活性酸素による遺伝子の損傷です。
βカロテンの強力な抗酸化作用が活性酸素を除去し、遺伝子が傷つき細胞がガン化することを防いでくれます。
βカロテン、αカロテンを豊富に含む青汁を飲むことは、ガンの予防や抑制に効果的です。

9.βカロテン、αカロテンの過剰摂取による症状

βカロテン、αカロテンの過剰摂取による症状の心配はほとんどないといえます。
前述したようにまれに大量摂取による指先の変色が現れる程度の症状がでるくらいです。
その症状も大量摂取を止めると消えますので、βカロテン、αカロテンの過剰摂取による症状を心配する必要は特にないといえるでしょう。

10.βカロテン、αカロテンの欠乏症

βカロテン、αカロテンの不足による欠乏症は現在のところ報告されていません。
しかし、βカロテン、αカロテンが不足すると、それらが変換されることでできるビタミンAが不足します。
ビタミンAが不足すると、ビタミンB群やビタミンEなどビタミンAの力を必要とする他の栄養素の効果も低下してしまいます。
またビタミンA欠乏症として視覚機能の低下が挙げられます。
その他にも皮膚や粘膜が弱くなり、免疫力が低下することもあります。
普段から青汁など豊富にβカロテンを含む食品の摂取を心掛けて、不足しないようにすることで、ビタミンA欠乏症を予防することができます。

11.βカロテン、αカロテンの効果的な摂取法

βカロテン、αカロテンは脂質と一緒に摂取することで吸収率を高めることができます。
ニンジンなどからβカロテン、αカロテンを摂取する場合は、油を使い、調理をするとβカロテン、αカロテンの吸収率を高めることができます。
青汁からβカロテン、αカロテンを摂取する際も、油で調理した料理と一緒に摂取するか、粉末タイプの青汁を、油を使用した料理に混ぜて食べると良いでしょう。

12.βカロテンを青汁から摂取しましょう

βカロテン、αカロテンは、それらが変換されたビタミンAと共に、目の健康を始め身体の様々な健康を守る大切な栄養素です。
また、βカロテン、αカロテンを青汁から摂取することで、それらが変換されたビタミンAが青汁に含まれているビタミンB群などの他の栄養素の効果を促進してくれます。
豊富な栄養素を含む青汁は、βカロテンが変換されたビタミンAが力を発揮する最適な飲み物といえます。
一方で青汁に含まれているαカロテンは少量です。
中にはαカロテンが含まれていない原料より作られた青汁もありますが、青汁にはαカロテンと同様の働きをするβカロテンが豊富に含まれています。
青汁を飲むことでαカロテンと同様の働きをするβカロテンの効果を得、さらにβカロテンから生成されるビタミンAの効果も得ることができるのです。
青汁を飲むことでαカロテン、βカロテンの効果を得て健康な身体を作りましょう。

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