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青汁の素材(すいおう)

すいおうとは品種改良により誕生したサツマイモの品種のことです。
最近ではこのすいおうの茎葉を素材として使用した青汁が販売されています。
知名度があまり高くないすいおうですが、青汁の素材として優れた植物です。
今回はすいおうについてお伝えしてゆきます。

1.すいおうとは?

すいおうとはサツマイモを品種改良して作られた新たな品種で、その他のサツマイモと違い、茎葉を食用とするために作られた品種です。
元々サツマイモのツルは栄養価に富み、一部では食用としても利用されてきましたが、独特の苦みやえぐみがあるためにあまり流通はしていませんでした。
すいおうはサツマイモのツルから苦みやえぐみをなくした品種で、高い栄養価はそのままに食べやすくなっています。

2.すいおうの特徴

すいおうは生命力が強い植物で、地中の根やイモ部分が生きていれば地上の茎葉は何回でも収穫が可能です。
天ぷらやおひたしとして調理されるほか、お茶の原料やパン、パスタの原料としても使用されます。
すいおうを素材として使用した青汁は、すいおうの栄養素を丸ごと摂取できるのでおすすめの摂取方法です。

3.すいおうに含まれている代表的な栄養素とその効果

すいおうには緑の王という意味があり、その名の通り高い健康効果を誇るサツマイモの品種です。
特に鉄やビタミンK、ビタミンB1などは青汁の代表的な素材であるケールと比較しても引けを取らない高い含有量があります。
その他にも特殊なポリフェノールの一種のカフェ酸誘導体も含まれています。
すいおうの食用にする部位である茎葉には以下のような代表的な栄養素が含まれています。

  • ・ルテイン
  • ・鉄
  • ・カフェ酸
  • ・カルシウム
  • ・マグネシウム
  • ・ビタミンB1
  • ・ビタミンB2
  • ・ビタミンK
  • ・クロロフィル
  • ・食物繊維

3-1.ルテイン

ルテインとは黄色や赤い色をした動植物のもつ色素の一種です。
ルテインは抗酸化作用があり、活性酸素を除去することで体の酸化を防ぐ効果があります。
また、ルテインの効果で注目される効果は目の健康を保つ効果です。
目の疾患に黄斑変性症という疾患がありますが、この病気にかかると物が曲がって見えたり色彩が誤って認識されるなどの症状が表れますが、ルテインとゼアキサンチンという成分を摂取している人の黄斑変性症の発症率が低いことが分かりました。
ルテインの強力な抗酸化作用が黄斑部を守り、黄斑変性症を予防していると考えられています。
ルテインにはそのほかにも白内障の予防、改善効果やものの色彩の濃さを認識するコントラスト能力の向上や維持をする効果、肌を紫外線のダメージから守る効果があります。

3-2.鉄

すいおうの代表的な栄養素のひとつが鉄です。
すいおうの鉄はニラの約3倍含まれています。
鉄は赤血球の中のヘモグロビンを構成する成分のひとつで、ヘモグロビンが全身に酸素を供給するために必要な成分です。
鉄が不足すると全身が酸欠状態になり、貧血の症状がでてきてしまいます。
鉄の補給にすいおうは最適な野菜です。

3-3.カフェ酸

コーヒーにも含まれているポリフェノールの一種であるカフェ酸は、すいおうにも含まれています。
リラックス効果があるとされており、カフェ酸の香りをかぐことで気持ちを静めることができます。
また、リラックスと同時に脳を活性化させる効果もあるので、仕事や勉強の能率アップに繋がります。
またカフェ酸には血中のタンパク質の一種であるLDLの酸化を抑え、酸化したLDLが原因で起こる動脈硬化を予防する効果もあります。
さらにカフェ酸にはがん細胞の増殖や転移を抑える効果も報告されています。

3-4.カルシウム

すいおうにはほうれん草の約3倍のカルシウムが含まれています。
カルシウムは骨や歯の健康を保つ効果がある、骨や歯の主な構成成分です。
カルシウムが不足すると骨や歯がもろくなり、骨折などのリスクが高まります。
また、精神の落ち着きにもカルシウムは関係しています。
カルシウム不足はイライラを助長して精神の落ち着きを乱してしまうので、カルシウムを積極的に摂取することでイライラを静める精神的な効果もあり、大人から子供まで積極的に摂取すべき成分です。

3-5.マグネシウム

マグネシウムもすいおうに含まれている代表的な栄養素のひとつです。
マグネシウムはカルシウムと共に骨や歯を構成する成分で、十分な量のマグネシウムとカルシウムの摂取は骨と歯の健康に役立ちます。
マグネシウムは骨に弾力性を与えて硬さだけではなくしなやかさをもった骨を構成します。
またマグネシウムは神経の伝達を正常化して興奮を抑え、精神の落ち着きを維持する働きもあります。
そのほかにもマグネシウムは動脈を適度に弛緩させて血圧を下げる効果や、血液中のカルシウムの量を調節して筋肉の正常な収縮を維持する働きがあります。

3-6.ビタミンB1

キャベツの約2倍の量のビタミンB1がすいおうに含まれています。
ビタミンB1は主に糖質をエネルギーに変える役割があるビタミンで、疲労回復やエネルギーの生産による活力の増大、脳の栄養源であるブドウ糖の代謝による脳神経の働きの正常化などの大切な働きがあります。

3-7.ビタミンB2

すいおうにはセロリの5倍以上ものビタミンB2が含まれています。
ビタミンB2は主に脂肪を燃焼させてエネルギーを作りだす働きや、細胞の新陳代謝を促して健康な髪や爪、皮膚の維持に関わっているビタミンです。
またビタミンB2には糖の代謝を促進する働きもあるため、糖尿病の予防にも効果的です。

3-8.ビタミンK

すいおうの代表的な栄養素のひとつであるビタミンKは、止血のビタミンとも呼ばれています。
出血をした際に血液を凝固させて止血をする作用があります。
ケガをした際に血が止まる作用はビタミンKの作用によるものです。
このビタミンKの作用は血液を固まりにくくするワルファリン(ワーファリン)の効果を打ち消すので、脳梗塞や心筋梗塞の予防や治療などでワルファリンを服用している人はビタミンKが含まれている食品の摂取は避けるようにしましょう。

3-9.クロロフィル

クロロフィルは葉緑素とも呼ばれている成分です。
緑色をした成分で、植物が光合成をする際に必要な成分です。
体内に摂取すると、クロロフィルの構成成分のひとつである有機ゲルマニウムは血液が全身に酸素を運ぶことを助けてくれます。
また、クロロフィルには胃腸の老廃物や有害物質を吸着して排出するデトックス効果もあります。
さらにクロロフィルの研究ではがんの増殖を抑制する抗がん効果も報告されています。

3-10.食物繊維

他の青汁の素材と同様にすいおうにも食物繊維が含まれています。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の二種類があり、どちらも腸の健康を維持し、腸内環境を整えてスムーズなお通じや効率の良い栄養素の吸収、免疫力の向上に効果があります。
特に不溶性食物繊維は腸の運動を活発化する作用があり、水溶性食物繊維には善玉菌を増やす作用があります。
双方の食物繊維の力の相乗効果で腸内環境が整い、腸から身体を健康へと導くのです。

4.すいおうは新しい植物性の栄養素の摂取源

すいおうは比較的新しい品種で、知名度はまだあまり高くはありません。
しかし、食べやすく加工もしやすい野菜で、収穫も同じ株から繰り返し行えることから徐々に需要を伸ばしています。
すいおうから作られた青汁も苦みが少なく飲みやすいため人気がで始めています。
今後もすいおうは新しい植物性の栄養素の摂取源として広がることでしょう。

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